まだれいな銘キリシタン墓碑

「まだれいな銘(めい)キリシタン墓碑(ぼひ)」は、山寺町(島原市)の共同墓地内にあり「まだれいなの墓」として親しまれています。

「まだれいな」とは、女性信者のクリスチャンネーム「マダレイナ」のことで、この墓碑の正面左下にひらがなで彫られています。

キリシタン墓碑はかまぼこ型の、平地に伏せる型の伏碑が多いのですが、「まだれいなの墓」は、普通の墓石のように立ててある自然石の立碑です。

この形式は珍しく、昭和2年に県の史跡として指定されました。

島原にキリスト教が伝えられたのは、戦国時代の永禄6(1563)年で、当時の大名有馬氏の招きに応じてポルトガル人のアルメイダ神父が布教を始めました。

その後、多くの人が入信しましたが、島原の乱や幕府の禁教令による弾圧により信徒はほとんどいなくなります。

信仰を守る人はいわゆる「隠れキリシタン」として潜伏しますが、その実態は明らかにされていません。

島原市内には、島原城の本丸に、亀の甲町と南島原市有家町で発見されたかまぼこ型のキリシタン墓碑が1基ずつ移設されており、崇台寺境内にも1基あります。

また、城内三丁目にはイエズス会の会章(IHS)入りの石碑も発見されており、島原に一時期キリスト教が栄えたことを物語っています。

<所在地>
島原市山寺名丙867

<交通アクセス>
島原鉄道「三会」駅下車、車で5分

□お問い合わせ
島原市役所
TEL:0957-63-1111

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