今日は「昭和の日」ということで、平成になる前の頃の祖母の話を一つ。
私がまだ、学生だった頃。
当時、祖母の家には「五右衛門風呂」がありました。
(※五右衛門風呂:鉄の風呂釜で下から薪をくべて沸かすもの)
この頃、私のいとこはまだ小学生で、この変わったお風呂のことを担任の先生に話したそうです。
すると、先生は「是非拝見したい!」と、祖母に打診し、プチ社会科見学が実現しました。
当日、五右衛門風呂を見にきたのは約40名の生徒さんと数名の父兄の方々に先生方。
ギャラリーは50名を超えており、近所の人たちは「何事か?」と見に来る始末。
結果、祖母の家はちょっとしたお祭り騒ぎ状態。
そんな中、祖母は右往左往しながらも、生徒に目を配り、時には叱咤し、五右衛門風呂に対するなけなしの知識を数十分に渡って垂れ流したそうで、生徒さんも先生方も半ばぐったりだったとかw
その後、五右衛門風呂は腐敗や老朽化により、長きにわたるその使命を終わらせました。
思えば、あの五右衛門風呂は祖母の両親(曾祖父母)、祖母とその兄弟姉妹たち、母の兄弟姉妹、私たち兄妹、いとこ・・・と、ざっと計算しても60名ほどの親戚が一度は入っています。
現在、祖母はあの家のあった場所は売り、公団へ入居しております。
祖母曰く、「やっぱりシャワーは便利でいいねぇ♪」だそうでw
五右衛門風呂への思い入れはまったくないそうですw