卓袱(しっぽく)料理と長崎の結婚式

<卓袱料理とは>
江戸時代の長い鎖国時代、長崎だけは海を超えた遠い異国の地と接触をしていた唯一の街。
その間、オランダやポルトガル、中国の料理を巧みに取り入れ、和風にア レンジしたものが長崎の郷土料理の一1卓袱料理は、朱塗りの円卓を数人で囲み、大皿に盛られたお料理を直箸(じかばし)で取り分けて食べます。

<作法>
卓袱料理は女将の「まず御鰭(おひれ)からどうぞ」の言葉から始まります。
鯛の胸鰭が入っ た吸い物を御鰭といいますが、これは「お客様一人に対して鯛一尾を使っておもてなしさせていただきます」という意味が込められています。
乾杯や主催者の挨拶などは、御鰭をいただいてからになります。
御鰭さえすませれば、食べ方などの決まりはなく、円卓に並んだ料理を好きなように食べるというのが、卓袱料理の楽しみ方です。
また、取り皿は1人2枚までが正式な食べ方のようで、これは、昔は家庭でお客様をもてなしていたため、給仕の手間がかからないようにとの心配りからきた作法といわれています。

<卓袱料理と結婚式>
全国的に結婚式の料理といえば、フレンチが主なのでしょうが、長崎ではこの卓袱料理を出すところがほとんどです。
もちろん、フレンチも和食も中華もあるのですが、料金の手頃さと品数の多さ、それに給仕するスタッフが楽という点で卓袱料理に軍配があがるようです。
県外に住む、私の伯母が兄の結婚式に来た織り「長崎の結婚式はいいね。料理の品数が多くて、堅苦しくなくて、お箸で食べられて、しかも美味しい♪」と喜んでいました。
皆さんも機会がありましたら是非、長崎の結婚式で卓袱料理を食べてみて下さい。

□お問い合わせ
史跡料亭 花月
住所:長崎市丸山町2-1
TEL:095-823-0778
FAX:095-825-5221
営業時間:12時~14時/17時30分~20時
休日 不定休
URL:http://www.ryoutei-kagetsu.co.jp/

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