祖母③

体育の日→運動→体→健康→元気
・・・という事で、近所では元気な老人で有名な祖母の話をまた一つ。

数年前の冬。

祖母の家に行っていた母から緊急連絡が入りました。

「90ウン歳の祖母が38.6度という記録的な熱を出した」

「安全性を考えて救急車を呼んだ」

「万が一のことがあってはいけないから親戚へ電話連絡をして欲しい」

というような内容でした。

私は一連の用事事を済ませ、旦那を伴って、その病院へ行ってみると、母・叔母(2人)達が待合室のイスに座っていました。

先生から「感染症の疑いがあるから、とりあえず血液検査をします」と言われ、その結果を待っている最中だそうで。

それから数分後、先生に呼ばれ、診察室へ。

中では点滴をされ、すやすやと眠る祖母の姿がありました。

先生は私たちの姿を見るや否や前のめりで話し始めました。

~以下、実際の会話~

先生(以下:先):「えぇっとですね・・・。」

母:「はい。」

先:「・・・結果から申し上げますと・・・異常なし!です。」

全員(以下:全):「・・・・・・・・・・・・は?」

先:「感染症の疑いは無いです。・・・ただ・・・。」(先生、書面を見ながら首を傾げる)

全:「・・・ただ?」

先:「血液の数値が・・・。」

全:「・・・数値が?」

先:「・・・異常に良いです!」

全:「・・・・・・・・・・・・は?」

先:「コレステロールや中性脂肪などの数値も含めて全体的に、20代後半の男性と同じぐらい・・・かな。」

全:「え?」

先:「90代の人の血液検査のデータがほとんどないから、はっきりとした平均値っていうのがわからないけど、こんなに健康的な人、見たことないなぁ♪」(と、笑顔で)

母:「じゃ、病気は・・・。」

先:「・・・風邪かな♪」

母:「風邪・・・ですか?」

先:「はい。風邪です。」

母:「風邪って・・・ただの風邪ですか?」

先:「はい。ただの風邪です。」

~会話終了~

どうやら熱が高かったのは免疫力が高く、体力があるのが原因では?という話でして。

その証拠があの血液検査の結果に出てるとか。

それから、祖母は点滴を無事に終え、家に帰り、病院でもらった薬を飲み、そのまま就寝。

翌日には熱も下がっており、朝からおかわりする勢いでごはんをかきこんでいたそうです。

どんなに若くっても38.6度の熱を一晩で下げる人ってなかなかいないと思うのですが・・・。

これは明治生まれの女のなせる技?

それとも祖母が異常に元気?

どちらにしてもちょっと恥ずかしい事件でした。

ちなみに、それからの母たちは、祖母の高熱に対して、パニックになることもなく、騒ぐことも無く、冷静に「これは風邪かな?」と判断・行動できるようになりましたw

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